不動産トラブルTOP売買契約書に関することTR103
■仮契約後、価格を上乗せ

 先日、ある住宅メーカーと土地売買の仮契約を交わしました。手付などはまだ支払ってないのですが、「不動産売渡・買付証明書」という証書での仮契約でした。 2日後メーカーから連絡があり、「土地の採算が合わないので一坪2万円上乗せします」と告げられたのです。50坪の土地ですので総額百万円の値上げになります。 契約書には土地の所在地、面積、買主、売買金額が記してあり、印鑑もついてあります。仮契約後に金額を上乗せするのは法律的には問題ないのでしょうか? またそれに従わなければその土地を購入することは出来ないのでしょうか?
【仮契約とはいったい何でしょうか。 この場合は物件説明書の交付も無く不動産売買の契約とはいえませんから法律的には何の根拠もありません。いわゆる「申し込み」を確認したという程度のものです。従って住宅メーカー側としては、道義的責任はあってもこれによる拘束力は無いと考えてのことだと思います。
一般に不動産取引に於いて仮契約という方法は行いません。「本契約の優先順位を確保するために」と業者に言われて仮契約(といわれるもの)をする場合がありますが、これは業者サイドからは”買います”という意思表示をした顧客にあとで安易にキャンセルさせないために行われます。取引条件が変更になっても取り消しにくくするために悪質な不動産業者が行う行為です。
いずれにしても不動産業者としてはやってはならない行為です。良い不動産業者はあくまで顧客の意志を尊重しますから、そのようなことはいたしません。
不服を申し立て、元の価格で売買契約が成立したとしても、建物価格等に上積みされるなど、あとあと続けてトラブルが起こることが予想されます。不誠実な対応と価格設定の根拠も充分でないメーカーとは取引をするべきではありません。直ちに取引を中止することをお奨めします。】