不動産トラブルTOP売買契約書に関することTR117
■不動産業者が作成した売買契約書の記載事項が依頼した内容と異なっています

 母が中古住宅を売却するにあたり、不動産業者とは口頭約束で「リフォームは掛 けず、現状のまま」と取り交わしていたのですが、不動産業者が作成した契約書 には、「現況有姿売買」の記載は無く、その上「2年間の瑕疵担保責任を負う」 となっていました。3450万の物件に対し、手付金は500万で、契約解除の際には倍返しともなっています。
 買主として記載されている方に「現況有姿売買」及び「瑕疵担保責任免責」を契約書に付随することの了解を頂けないかと申し出たところ、契約書に署名捺印したのは、この方の母親(契約書の名前は息子さん)であり、当の本人は、契約書を見てもいないとのこと。契約は、不動産業者・買主の母親・売主(母)の間で取り交わされましたが、買主御本人が重要説明も見聞きしていないこの契約は、成り立つのでしょうか。
【これだけでは、ただちに売買契約は無効とは言えません。:契約にあたり売り主の依頼内容を遵守せず、不動産業者らしからぬ不備・不誠実なところがあり許し難い業者ですが、貴方の母上は異議申し立てをせず、それを黙認したかたちで、すでに買い主との契約は成立しています。一般的には両者合意の上契約したものと理解されます。
 瑕疵担保責任の期間も手付け倍返しについても内容的に違法であるとは言えません。売り主の意に添わない内容であった場合は契約締結の前に異議を申し立て、契約を中止するか契約書の修正を行うべきでした。(相手が不動産業者の場合は消費者契約法によって契約締結後であっても契約を解除することもできます。)

 また、委任状があったかどうか不明ですが、契約にあたり代理権限を有する者が契約行為を行うことは違法ではありません。相手方が代理権限を委任されていれば、その委任されている相手方の母親によって契約書の修正ができます。
 仲介業者はこのような場合に備えて契約に当事者が立ち会えない場合は、委任状を準備させておかなければなりません。

不誠実な対応の不動産業者にたいする警告の意味でも都道府県庁の宅地建物取引業担当の窓口へ相談に行かれることをお奨めします。】
080409091208