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■数年前に肉親が自殺した土地の売却
 半年ほど前に売却した土地についての相談です。
この土地は2年前に亡き父より相続しました。330坪の土地に「古屋あり」の物件です。古家を解体後は分譲や建売をするという予定で不動産業者に売却したのですが、4ヶ月以上経った今になって問題が発生しました。(解体費用は売り主が負担するということで売却価格はその分を差し引いた額にしています。)

 実はこの家で9年前に母が自殺しました。正確にはこの家で薬を飲み、病院に運ばれ治療をしましたが、翌日絶命しました。
 この話しを、分譲がはじまってから土地の購入希望者が近所でうわさを聞き、契約にいたらず不動産業者の耳に入る事になりました。そのうわさというのもかなり誤りがあって『二年前に父が家の中で首をつった。』というものです。

告知義務を怠ったという事で業者は大変に怒っていて、土地の買戻しと慰謝料として買い取り時の二割増しの金額を要求してきました。
 私としては言わなかった事は悪かったとしてもそこまでの要求をのむ必要があるのかと疑問を感じます。
買ったのはプロの業者ですからそこまでいうのであれば、もともと自ら近所で聞き取りなどをする事も必要であったのではないかとも思いますし。こちらとしては迷惑料として一割程度の返却は考えたいと思います。
【告知義務を怠った事実は大変重いものがあります。『うわさ』のような場合、不動産業者は始めからそれを知っていれば買取をしないか「訳あり物件」としてかなり安く買い付けることになります。不動産業者も商売ですから、一概にこれを責めることはできません。ただ、お亡くなりになったのが病院であることや状況に近隣の人の誤解があるようですので、告知義務にあたるかどうかは微妙です。

 また、誤解をそのまま受け取っている不動産業者にも問題がありそうです。

とりあえずは都道府県庁の宅建指導担当へ行かれて相談されることをお奨めしますが、司法の場で決着をつけなければ成らないことも覚悟する必要があると思います。】
071003090605